文化の森美術館にて本日まで開催していた、手塚治虫展を見に行きました。
実は、数年前にも兵庫県まで一人旅で宝塚市にある手塚治虫記念館にも2回程出かけたことがあり、その時の単行本コーナーにあった、ブラックジャックや、ややマイナーだけど、「鉄の旋律」という漫画を読んだことがあります。
鉄の旋律という作品は、知らない人もいるので少し紹介すると、主人公が親友の裏切りにより、線路に縛り付けられて電車に引かれて両腕を失い、失意と復讐のためにとある科学者と出会い、ダミーの両腕を手に入れて、サイコネキス超能力にて両腕を動かし、そしてその親友に復讐すると言う、かなり重いお話。
なぜ、その作品を読もうという気になったのも、ブラックジャックと同じ週刊少年チャンピオンに少し前に連載してた、米原秀行氏がリメイクで発表してた、「ダイモンズ」という作品がきっかけ。
それ以外に興味を持った作品が、手塚氏が晩年に発表していた、「陽だまりの詩」という作品は、手塚氏の曽祖父の蘭学医者のお話も発表してました。
あと、手塚氏は最近のこれまた少年チャンピオンで発表してた物語によれば、彼はアメリカに取材旅行に出かけた際、作品を仕上げるために、アシスタントに電話からの指示により、作品の単行本の何ページかにあったセリフや背景を参考に、原稿用紙を仕上げるように指示するなど、仰天するほどの高い記憶力の持ち主であったエピゾートも残しています。
往年の激務が災いして、60歳の若さで平成に入ってすぐに他界した手塚氏。しかし彼の作品は、今なお深いメッセージから、今なお多くの人たちに支持されています。